裏面にはインドシナ半島の稲作文化を反映して稲穂が表現されています。インドシナで生産された米は中国に輸出され、植民地経営の重要な収入源となりました。

ムガール皇帝　シャー・アラム2世の治世に発行

コインの表面にはフランス共和国を具現化したマリアンヌが表現され、左右には富を象徴するコルヌ・コピア(*豊穣の角)、下部にはフランスの国是「自由, 平等, 博愛」銘が配されています。

フランスによって占領されたオランダは「ホラント王国」に再編され、ナポレオンの弟ルイ・ナポレオン・ボナパルトが国王ローデウェイク1世(在位:1806-1810)となりました。

このコインは植民地だったインドネシアのジャワ島で発行されましたが、同年中にルイは王位を追われ、ジャワ島はイギリス軍によって占領されました。

海峡植民地は現在のシンガポール、ペナン、マラッカ、ココス島、クリスマス島等、マレー半島周辺の拠点を包括した英国植民地。行政府はシンガポールに置かれた。英領マラヤの再編成に伴い、1946年に解体された。肖像は英国王ジョージ5世（在位：1910年～1936年）。王冠・マント姿は、本国イギリスのコインにはみられない。これは、王侯から農民に至るまで、頭部にターバンなどを巻く習慣が一般的であった植民地住民に向け、王としての権威を示すための措置であったと考えられている。

天保8年(1837年)からペリーの黒船が来航した安政元年(1854年)まで製造され、幕末の江戸市中で広く流通していた「天保一分銀」と呼ばれるタイプです。

当時の一分銀は銀座で製造され、一枚で銭1000文、四枚で小判一両の価値に相当すると定められていました。

ペリー来航の翌年に発行が開始された一朱銀貨、通称「嘉永一朱銀」は一枚で銭250文の価値に相当しました。この書体は安政年間以降に製造されたタイプとされ「安政一朱銀」とも別称されています。