商品説明
このコインは第四次マケドニア戦争後、ローマによって併合されたマケドニア属州の銀鉱山から産出され、タソス島に運ばれた銀で造られました。ほぼ同時期には、全く同じデザインのコインがトラキア地方でも造られ、ギリシャ北部からドナウ川流域に至る広い範囲で流通しました。
表面には、酩酊を司る快楽の神 ディオニソス (ラテン名:バッカス)が表現されています。ディオニソス神は葡萄酒を世界中に伝えた美男神とされ、特に女性達に篤く信奉されていました。頭部には葡萄の蔦で編まれたリースを巻いています。
裏面には神話上の英雄 ヘラクレスが表現されています。裸のヘラクレスは左腕に衣(または獅子の毛皮)を下げ、右手で大きな棍棒を支えています。