商品説明
7世紀のビザンチン(東ローマ)帝国で発行されたソリダス金貨。帝都コンスタンティノポリス(=現在のトルコ,イスタンブール)の造幣所で造られました。
表面には皇帝ヘラクレイオス1世(在位:AD610年~AD641年)の立像が打ち出されています。冠を戴く皇帝は宝珠を手にし、豪華な長衣を纏う姿で表現されています。左右には同じ姿をした二人の息子たち ヘラクロナス(=小ヘラクレイオス, またはヘラクレイオス2世)とコンスタンティノス3世が配されています。
父帝ヘラクレイオスの亡き後、ヘラクロナスとコンスタンティノスは共治帝として共に即位しますが、一年も経たないうちにコンスタンティノス3世は亡くなり、その黒幕を疑われたヘラクロナスも追放されました。
裏面には祭壇上の十字架が表現されています。下部には金貨の造幣都市を示す「CONOB (コンスタンティノポリスの純金)」銘が配されています。