商品説明
1954年当時、ポルトガルは戦前から続くサラザール政権の下でファシズム体制下にありました。独裁者として長年政権を維持したアントニオ・サラザール首相の時代は「エスタッド・ノヴォ(新体制)」と宣伝され、自由よりも社会の安定に重きを置く政策が採られました。ポルトガルは第二次世界大戦では中立を守ったことで戦火を避けられましたが、保守主義的な体制は海外植民地維持の固執と経済の停滞を招きました。
当時発行された10エスクード銀貨には、かつて海上植民地帝国を築いた国家らしく、大航海時代の帆船が表現されています。