商品説明
フランス革命による激動の時代、フランス=ブルボン王家の国王 ルイ16世(在位:1774年~1792年)がギロチンによって処刑された年に発行された大型銀貨。1793年1月21日に処刑されたルイ16世は、革命が進行する中にあっても「フランス王」の称号を保っており、発行されたコインにはルイ16世の肖像が表現された。しかし革命前に発行されたものに比べて、その肖像は顔の肉がたるみ、雄牛のような肖像となっている。この銀貨は、生前のルイ16世を表現したものとしては最後の年銘銀貨となっている。
尚、ルイ16世が処刑された同年10月には、「赤字夫人」と呼ばれた王妃マリー・アントワネットがギロチン台によって処刑されている。
裏面に描かれた天使は「憲法」を執筆しており、フランス立憲主義と民主主義、人権を表す。フランス革命後の1790年代初頭からフランスのコインに登場し、以降、第三共和政下では金貨の表面デザインに採用された。
右端に小さく描かれた雄鶏はフランスの国鳥であり、フランス共和国そのものを象徴する。