- イギリス 1829 6ペンス銀貨 18金枠チャーム
商品説明
19世紀~20世紀初頭のイギリスではコインの図柄をエナメルによって彩色し、ペンダントやブローチにする工芸品が流行しました。こうしたコインジュエリーは「ヴィクトリアン」と通称され、熟練の職人による繊細な作業によって、多種多様な作品が生み出されていました。現在では再現困難な、アンティークコインジュエリーです。
使用しているコインは、ジョージ4世時代のイギリスで発行された6ペンス銀貨です。当時の6ペンス銀貨はイギリス市民にとって最も馴染み深い銀貨であり、古い言い伝えでは結婚式で花嫁の左の靴の中に6ペンス銀貨を入れておくと、その後の結婚生活が幸せでお金に不自由しなくなると云われています。イギリスでは古くから6ペンスはラッキーコインとして親しまれてきました。18世紀から歌い継がれてきたイギリスの民謡「マザーグース」には「6ペンスの唄」も含まれており、一般市民にとってなじみの深いコインでした。
その由来には諸説ありますが、6ペンスは最も小さな単位の銀貨だったため、一般庶民が日常的に手にしやすいコインだったこと、また西洋では銀が魔除けの意味を含んでいたことなどが挙げられています。
ラッキーコインとして知られる6ペンスに、深いネイビーブルーのエナメル彩色が丁寧に施された逸品。さらに18金枠を付けることによって、小さいながらも存在感のあるチャームに仕上げました。裏面は前のジュエリーから外した際の熱処理跡が残り、全体にキズや剥落が見られますが、100年以上が経過したアンティーク品の風合いとして歴史や物語性を感じられます。世界のひとつだけのお守りに最適なアンティークコインジュエリーです。