19世紀～20世紀初頭のイギリスではコインの図柄をエナメルによって彩色し、ペンダントやブローチにする工芸品が流行しました。こうしたコインジュエリーは「ヴィクトリアン」と通称され、熟練の職人による繊細な作業によって、多種多様な作品が生み出されていました。現在では再現困難な、アンティークコインジュエリーです。

　このブローチはヴィクトリア女王(在位:1837年～1901年)の御在位60周年(ダイヤモンドジュビリー)に際して製造された記念銀メダルにエナメル彩色を施したものです。当時の職人による丁寧な手仕事の様子が伺えます。

　豪奢かつ上品であり、存在感のあるオススメのアンティークブローチです。19世紀末、ヴィクトリア朝時代の英国上流階級の装飾を今に伝える、貴重なシルバージュエリー。