19世紀～20世紀初頭のイギリスではコインの図柄をエナメルによって彩色し、ペンダントやブローチにする工芸品が流行しました。こうしたコインジュエリーは「ヴィクトリアン」と通称され、熟練の職人による繊細な作業によって、多種多様な作品が生み出されていました。現在では再現困難な、アンティークコインジュエリーです。　

　使用しているコインは、ジョージ4世時代のイギリスで発行された1シリング銀貨です。王冠を戴くライオンは国王の象徴であり、王冠の上に凛凛しく立っています。その下には、連合王国を象徴するバラ(=イングランド)、アザミ(=スコットランド)、クローバー(=アイルランド)が配されています。ライオンや王冠、草花まで細かく色分けされ、一枚のミニアチュール(細密画)のような趣です。

　裏面には当時の国王ジョージ4世(在位:1820年～1830年)の横顔肖像が表現されています。肖像は金色に彩色され、周囲部は白色と緋色の美しいコントラストで彩られています。


　シルバーの枠には回転軸が付けられており、その日の気分によって両面リバーシブルでご利用いただけます。また、両面にはコインを保護するためのガラスが嵌め込まれており、貴重な工芸品を守ります。
　19世紀　英国の職人による丁寧な手作業によって誕生したアンティークコインジュエリー。ペンダントやチャーム、ストラップとしてもご利用いただけます。