古代ローマにおいて
ユースティティア(Jūstitia)は正義(=Justice)を象徴する女神とされ、公平性を象徴する天秤を有しています。伝承では人間と共にありましたが、人々が悪行に耽るようになると天上へ逃れ、夜空の乙女座と天秤座になったと云われています。
ピウス12世と教皇紋章 裏面には
ピウス12世の教皇紋章が表現されています。上部には教皇冠と天国の門の鍵、中央内部には平和の象徴であるハトが、オリーヴを咥えた姿で刻まれています。この白いハトは旧約聖書に記されたノアの箱舟伝説に登場するもので、洪水で地上が沈んだ後に見えた希望だとされています。世界中が困難だった時代、ローマ=カトリックの総本山を代表した教皇に相応しい紋章です。