- ガンビア 1966 4シリング エリザベス2世/クロコダイル
商品説明
表面には独立時のガンビアの元首であるエリザベス2世(在位:1952-2022)の横顔肖像が打ち出されている。1970年には共和政に移行したため、女王の肖像が表現されたコインは極めて短期間の発行だった。
裏面に表現されたクロコダイルは「アフリカクチナガワニ」と呼ばれる種類であり、西アフリカの河川や湖に生息する淡水ワニ。全長3m~4m、体重は最大で300Kgにまで成長する。口が細長いため獲物が穴に入っても捕食できる。50年以上生きるとされるが個体数は少なく、ワシントン条約で取引が規制されている。
独立直後の1966年に発行された通貨は、宗主国のイギリスに倣ったポンド幣制だったため十二進法に基づく額面の紙幣やコインが発行された。しかし1971年に十進法による独自通貨「ダラシ」が導入されたため、ガンビアのポンド幣制は数年でその役割を終えた。4シリングという額面は将来的に1ダラシ=4シリングでの交換を想定していたためであり、「4 SHILLINGS」銘と共にあるアラビア文字銘はマンディンゴ語で「ダラシ」、ウォロフ語では「デーレム」とあらかじめ表記されている。