商品説明
ゴルディアヌス3世(在位:AD238-AD244)はアフリカ属州で帝位を宣言し戦死したゴルディアヌス1世の孫であり、13歳で皇帝となった。後見人となったティメシテウス(*皇妃トランクィリナの父)の補佐により比較的安定した治世を実現したが、ペルシア遠征の途上で兵士たちの反乱に遭い殺害された。
当時発行されていた銀貨は主にアントニニアヌス銀貨(=名目上2デナリウスの価値に相当)であり、それに比してデナリウス銀貨は種類が少なかった。銀の品位や重量から鑑みて、この時期のデナリウス銀貨は広く流通せず、特別な目的を有するコインとして貯蔵された可能性もある。