表面に表現された
テュケは運命を司る幸運の女神であり、ローマでは
フォルトゥーナの名で崇敬を集めました。一方で移り気な性格でもあり、幸運を与える人間の性質を問わず、気に入った人間に好機を与えることもあれば、気まぐれに奪い去ることもあると云われていました。その為、ローマ時代以降に表現されたフォルトゥーナ像は目隠しをされていたり、不安定なことを象徴する球に乗せられている例が見受けられます。
このコインに表現されたテュケ女神は、城塞風の特徴ある冠を戴いています。これはテュケ女神がコインを発行した都市の守護女神であることを示しており、またその役割を期待したものであると考えられています。