• マクシミアヌス帝/皇帝&ジュピター神
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 テトラルキア(四帝分治)時代のローマ帝国で発行されたアントニニアヌス貨。下地金の素材は銅でできていますが、全体には銀メッキが施されていました。コインには当時の銀メッキが残されています。

 表面にはディオクレティアヌス帝の共治帝マクシミアヌス(在位:AD286-AD310)の横顔肖像が打ち出されています。マクシミアヌス帝は帝国西部の皇帝としてディオクレティアヌスと協力しながら帝国の新体制を支えました。
 AD305年にディオクレティアヌス帝の引退に伴って共に退位しましたが、息子マクセンティウス帝やコンスタンティヌス帝に嫁がせた娘のファウスタを通じて政治的影響力を保持しました。退位後はほとんど公の場に姿を見せず、政治復帰の要請も拒み続けたディオクレティアヌスとは異なり、帝位への執着を顕わにしたマクシミアヌスはその後二度にわたって復位を宣言しました。


 

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