カッパドキア属州の州都カエサレアはかつてのカッパドキア王国の首都であり、現在のトルコ中央部、カイセリ市にあたります。都市内には造幣所が設置され、属州独自のコインを製造していました。
エフェソスやペルガモンをはじめ、小アジアの諸都市ではアルテミス信仰が盛んであり、カッパドキアのコインにも多く表現されました。
アルテミスは月と狩猟の女神とされ、ローマではディアナ(Diana, 英名:ダイアナ)と称されていました。コイン上のアルテミス像は上の画像と同じく動きやすいように髪を結い、槍を掲げる姿で表現されています。