19世紀半ば、帝政時代のブラジルで発行された1000レイス銀貨。旧宗主国のポルトガルと同じく、銀性91.7%の高品位銀貨でした。
表面にはブラジル帝国の国章が打ち出されています。帝冠を戴く盾型紋章は草花で飾られ、中央部には子午線が入った地球儀が表されています。上部には「
IN HOC SIGNO VINCES (=この印によりて汝は征服者となる)」銘が配されています。
裏面の周囲部には「
PETRUS II D. G. CONST. IMP. ET PERP. BRAS. DEF. (=ペドロ2世 神の恩寵による憲法下の皇帝 ブラジルの永遠の守護者)」の尊称号銘が刻まれています。
ブラジル皇帝 ペドロ2世 (1851年頃) ペドロ2世(在位:1831年~1889年)治世下のブラジルはコーヒー栽培の促進と国土開発によって、近代化を推進した時代として評価されています。