パナマ運河は建設に関わったアメリカの施政下に置かれ、パナマ共和国自体も1903年の独立以降、政治・経済の面でアメリカに依存していました。コインはパナマ独自のものが使用されましたが、それらは全てアメリカのフィラデルフィア造幣局で製造されたものでした。

　表面にはパナマを探検し、ヨーロッパ人として初めて太平洋に到達したとされるバスコ・ヌーニェス・デ・バルボア (1475年～1519年)の肖像が表現されています。兜には「DIOS LEY LIBERTAD (=神の法　自由)」銘があります。