- 西サモア 1994 10タラ銀貨 ラ・ペルーズ伯&ルイ16世
商品説明
ラ・ペルーズ伯ジャン=フランソワ・ド・ガロー(1741-1788?)はフランス海軍の士官であり、国王ルイ16世の命で太平洋を調査・探検した。調査隊を率いたラ・ペルーズ伯は南北アメリカ大陸の西岸部を調査した後、イースター島やハワイ諸島、タヒチへ上陸、その後は北上しマカオ、台湾、朝鮮を経て日本海にまで到達した。この時、樺太と北海道を隔てる海峡を発見したことから「ラ・ペルーズ海峡」(宗谷海峡)と名づけられた。
さらに太平洋を南下した調査隊はサモア諸島やトンガ、オーストラリアへ赴くも、その後ラ・ペルーズ伯と調査隊は行方不明となる。フランスからは捜索隊が派遣されるも見つからず、後の調査でラ・ペルーズ伯とその一行は遭難して散り散りとなり、流れ着いた島や海上で命を落としたものと推測された。
ラ・ペルーズ伯は途中までの調査報告書をフランス本国に送っており、18世紀当時の太平洋に関する貴重な記録情報が残された。ラ・ペルーズ伯と調査隊の消息についてはフランスでも広く関心が寄せられ、革命によって投獄中だったルイ16世もラ・ペルーズ伯の安否を気にしていたと云われる。