商品説明
紀元前1世紀、共和政時代の古代ローマで発行されたデナリウス銀貨。ジュピター(ユーピテル)はローマ神話の大神であり、ギリシャ神話のゼウスに相当します。稲妻を用いて天候を支配すると云われ、落雷のあった場所(=bidental)はジュピターに献じられた聖域とされました。ローマのカピトリウム丘には古くからジュピターを奉る大神殿があり、国家祭儀の重要な拠点として管理されていました。
縁に付けられている無数の切り込みは「Serratus (セラトゥス)」と呼ばれ、ラテン語で「ギザ」を意味します。この切り込みは削り取りなどの変造、またはメッキによる偽造を防止するために付けられたと考えられています。