- トーゴ 1999 1000フラン銀貨 マルティン・ルター
商品説明
ドイツのアイスレーベンに生まれたマルティン・ルター(1483-1546)は1505年に修道会に入り、神学を修めてヴィッテンベルク大学の教授となった。ローマ・カトリック教会による免罪符の販売に対して「九十五か条の論題」と評する抗議文を公表し、宗教改革の口火を切ったことで広く知られる。後に破門され神聖ローマ帝国からは追放刑を受けるも、ザクセン選帝候の庇護によって匿われ、そこで新約聖書をドイツ語に翻訳した。
ルターのカトリック教会に対する批判とその支持勢力は抗議=プロテスタントと称され、長らく続いたヨーロッパのキリスト教秩序を大きく揺るがした。特にドイツやスイスでは封建的支配に苦しむ農民の大規模反乱にも発展し、支配階層からはその思想自体が危険視された。しかしルター自身は社会的混乱や秩序の破壊を望まず、むしろ農民反乱には批判的だっため、裏切られたと感じた当時の民衆からは「嘘吐き博士」「裏切り先生」と綽名された。