《ボリビア独立150周年記念》


　シモン・ボリバル(1783年～1830年)は南米諸国をスペインから独立させたラテンアメリカの英雄。スペインからの独立戦争が勃発すると生まれ故郷のヴェネズエラをはじめ、コロンビアやエクアドルの解放闘争を指導した。ボリビアはスペイン植民地時代にはアルト=ペルー(高地ペルー)と呼ばれていたが、独立に際して解放者ボリバルを讃えて改称された(1825年)。

　ウゴ・バンセル・スアレス(1926年～2002年)はこのコインが発行された当時の大統領であり、1971年の軍事クーデターによって政権を掌握した。軍事独裁政権を確立して反対派を弾圧したが、1978年に自らもクーデターを起こされ失脚。1997年に民主的な選挙を経て再び大統領となったが、コカ絶滅作戦やコチャバンバ水紛争などを巡って国内は混乱。肺炎を患い任期途中の2001年に退陣した。