商品説明
キュベレは小アジアのフリギア(現在のトルコ中西部)を起源とし、空の神と大地の女神が結びついて生まれた大地母神として信奉されました。生命と生殖を司る女神とされ、都市の守護神とされることも多かったことから、頭部に戴く城壁風の冠が特徴です。
後にローマでも神殿が建立され、国家規模で奉られました。コインの発行者はキュベレ神殿の管理を担っていたことから、表面にキュベレ女神像を表現したと考えられます。裏面の椅子の上部に配された「AED・CVR」銘は、発行者の役職である上級按察官(=Aedilis Curulis)を示しています。