商品説明
≪NGC-Ch VF (Strike:4/5 Surface:3/5)≫
発行都市のタルソス(*現在のトルコ南部,メルスィン県)は古くからキリキア地方の中心都市として栄え、アケメネス朝統治下では太守の所在地として独自の貨幣が発行された。アレキサンダー大王(マケドニア王アレクサンドロス3世)による征服後もその重要性は変わらず、ローマ統治下ではキリキア属州都として全住民にローマ市民権が与えられた。
バール神はギリシャの大神ゼウスと同一視された東方の神であり、小アジア南東部からシリア、フェニキアの諸都市で広く信奉された。タルソスでは都市の守護神としてコイン上に多く表現された。
玉座に腰掛け、王笏を支えるバール神の左側には、豊穣を象徴する麦穂と葡萄の房が、右側には葡萄の葉が配されている。また玉座の下部には、発行都市タルソスを示す「Τ」銘が確認できる。