18世紀初頭のイタリア中部、ローマ教皇領で発行されたジュリオ銀貨。薄型の小さな銀貨ですが品位は高く、ヴァチカンが発行したコインにふさわしいデザインが施されています。
756年にフランク王ピピン3世の領土寄進によって成立したローマ教皇領は、19世紀半ばまでカトリックの最高権威であるローマ教皇庁が政府として機能し、ローマ教皇が国家元首として統治しました。その後幾度の変遷を遂げながらも、ローマとその周辺地域(*ラヴェンナ地方、ボローニャ地方など)を領土とした独立国家として1100年以上も存続しました。現在のヴァチカン市国の前身にあたります。

このコインが造られた300年前のヨーロッパでは、既に機械による製造が行われていましたが、昔ながらの手作業による打刻コイン(=ハンマーコイン)も造られていました。このジュリオ銀貨も打刻によって製造されたとみられ、上のイメージ写真のように一枚一枚手作業によって造られました。