アフリカ属州(*カルタゴ,現在のチュニジア) 巡幸記念 セプティミウス・セウェルス帝(在位:AD193-AD211)は北アフリカのレプティス・マグナ(現在のリビア)出身の軍人として頭角を現し、混乱期のローマ帝国で権力を手にしました。セウェルスは自らの政敵に対しては容赦なく、残忍で無慈悲な皇帝として恐れられましたが、自ら帝国の各地に遠征し、ローマ帝国の秩序を回復・維持した武帝として評価されています。
表面には月桂冠を戴くセプティミウス・セウェルス帝の横顔肖像が打ち出されています。特徴的な巻き毛、縮れ毛の髭まで明瞭に表現され、左右には「SEVERVS PIVS AVG (セウェルス 敬虔な帝)」銘が配されています。