- トレビゾンド帝国 1238-1263 アスプロン銀貨 聖エウゲニウス/マヌエル1世
商品説明
第四回十字軍によってコンスタンティノポリスが陥落した後、ビザンチン帝国の皇族は各地に逃れて亡命政権を樹立しました。黒海沿岸を領域とした政権はその拠点から「トレビゾンド帝国」と称され、交易の要衝として栄えました。
その後ビザンチン帝国は再興され、1453年にオスマン帝国によって再び滅亡させられますが、トレビゾンド帝国は1461年まで存続しました。
マヌエル1世はトレビゾンド帝国最盛期の皇帝とされ、軍事内政の両面で優れた名君と記録されています。モンゴル帝国やセルジューク朝との攻防を経て領土を拡大させ、黒海沿岸部の支配圏を確立させました。
マヌエル1世の治世下ではアスプロン銀貨の発行数が増大し、トレビゾンドの歴代皇帝の中では最も多く製造されました。これらのアスプロン銀貨は帝国領域外でも流通し、ジョージア(グルジア)では「マヌエル」と称される主要通貨となりました。また、トレビゾンド帝国からモンゴル帝国への貢納金として大量に贈られたとも考えられています。