- ペルガモン王国 テトラドラクマ銀貨 フィレタイロス/アテナ女神
商品説明
フィレタイロス(BC343-BC263)はアレキサンダー大王亡き後の後継者争い(ディアドコイ戦争)においてアンティゴノスに仕えていたが、後にリシマコスに鞍替えした。リシマコスは9000タラントンもの銀を保管していたペルガモンの統治をフィレタイロスに任せたが、彼はさらにセレウコスに寝返り、そのままペルガモンの統治者として君臨した。フィレタイロスは巨額の財貨をもとに神殿建設など寄進を数多く行い、住民たちの支持を得て支配権を確立した。後に彼の系譜から「アッタロス朝」が創始され、紀元前133年に断絶してローマ領となるまでペルガモン王国を統治した。
フィレタイロスは若い頃に去勢していたと伝えられ、甥のエウメネスを養子として後継者に指名した。エウメネスの治世に発行されたこのコインには先代フィレタイロスの肖像が打ち出され、肥満と下膨れ、無髭という去勢者の特徴が表現されている。