ギリシャで発行された100ドラクマにシルバー枠を巻き、コインペンダントにしました。丁寧な手巻きによって作成された、シンプルながらも丈夫な一品です。コインに表現されたアレキサンダー大王の肖像は、大王の部下だったリシマコス(BC360年~BC281年)が発行したテトラドラクマ銀貨を基にしています。
表面には、
アレキサンダー大王 (マケドニア王アレクサンドロス3世, 在位:BC336年~BC323年)の横顔肖像が打ち出されています。大きく目を見開き、天空を見据えた凛凛しい表情です。額の上にある鉤型の毛筋でできた髪型は「アナストレ」と称され、アレキサンダーの肖像の特徴とされます。側頭部に表された巻角は、古代エジプトの大神アモンの象徴です。かつてアレキサンダー大王がエジプトを征服した際、当地の神官から「大王はアモン神の息子」という神託を授かったことに由来しており、神格化された大王を表現しています。
肖像の上下には、ギリシャ語で「MEΓAΣ AΛEΞANΔPOΣ BAΣIΛEYΣ MAKEΔONΩN (マケドニアのアレクサンドロス大王)」銘が配されています。
アレクサンドロス3世の胸像 裏面には古代マケドニアの象徴である
「ヴェルギナの星(太陽)」が表現されています。1970年代、ギリシャ北部のヴェルギナで発見された遺跡がマケドニア王 フィリッポス2世(※アレキサンダー大王の父親)の墓であると主張され、王の遺骨を納めた箱にこの紋様が配されていたことから名付けられました。
周囲部には「ΕΛΛΗΝΙΚΗ ΔΗΜΟΚΡΑΤΙΑ (ギリシャ共和国)」銘と額面、左側には小さなパルメット唐草と発行年、右側にはヴェルギナを示す「BEPΓINA」銘が配されています。
※ネックチェーン別売り