古代ローマコインの多くは遺跡から発掘され、オークションを通じて市場に出てきます。貴重な古代からの贈り物を、シンプルなコインリングとして生まれ変わらせました。職人の繊細な作業によって四点爪留めを施した、シンプルながら丈夫なリングです。
使用されている青銅貨は少し磨耗、風化していますが、かつて実際に流通していた証として、どのような人たちがこのコインを手にしていたのか?遠い古代の世界に思いを馳せ、想像力をかき立てられます。当時発行されていた最も小さな単位のコインであり、各都市で大量に製造され、帝国中で広く流通していたとみられます。
4世紀のローマ帝国版図(東西分割期) ウァレンス帝(在位:AD364-AD378)はウァレンティニアヌス1世の弟であり、兄の皇帝即位に伴って東方担当(*上の地図の赤色部分)の共同統治帝となりました。治世中は倹約に基づいた減税を実現させるなど功績を残しましたが、頻繁な異民族の侵入によって国土は荒廃しはじめていました。
378年8月9日のハドリアノポリスでの戦いにおいてウァレンス帝は自ら出撃しましたが、勇猛なゴート族との戦闘に敗北。負傷して付近の小屋に逃げ込んだ後、敵軍に放火され焼死したと伝えられています。
※ティアラ・インターナショナル株式会社発行『コイン保証書』付き
※こちらのリングはシルバー部分にクロムメッキを施しているため、サイズ直しができません。何卒ご了承下さい。