商品説明
紀元前2世紀末、共和政時代の古代ローマで発行されたデナリウス銀貨。
表面には都市の守護女神ローマの横顔像が打ち出されています。通常は無機質なロボットのような顔つきが多くみられますが、この肖像は極印彫刻師がギリシャ彫刻の影響を受けていた為か、丸顔の可愛らしい顔つきで表現されています。こうした自然な顔つきは、共和政時代中期のものでは稀であるといえます。
裏面のトリガ(三頭立て馬戦車)のうち、一頭だけ後方を振り返っています。ローマコインのトリガ像に多くみられる表現技法のひとつであり、構図全体の動きを演出しているものと推察されます。