• エフェソス ドラクマ銀貨 ミツバチ
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 ミツバチは多産・豊穣の象徴とされ、古代都市エフェソスでは守護女神アルテミスの聖虫とされていた。

 小アジアの古代都市 エフェソスに存在したアルテミス女神の大神殿は、リディア王クロイソスの寄進によって建立された大理石造りの巨大建築物だったと伝えられる。古代ギリシャ世界の中でも特に規模が大きく壮麗な神殿として知られたが、紀元前356年に放火され焼失した。捕まった羊飼いの青年ヘロストラトスは「自らの名を後世に残すため、最も美しい神殿に火を放った」として犯行を認め、裁判によって死刑となった。

 紀元前323年に神殿は再建され、焼失する前より壮麗な大神殿として蘇った。その規模・美しさから「世界七不思議(=古代世界の七大驚異)」に数えられたが、紀元262年にエフェソスに侵攻したゴート族の手によって破壊され、その後は再建されることはなかった。


 

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