商品説明
小アジア南部のリュキア属州で発行されたドラクマ銀貨。当時のリュキア地方には、紀元前168年以降続く都市国家連合(リュキア連邦)が存在し、民主的な自治が行われていました。このコインは1世紀末にリュキア連邦内で造られたものであり、同地方内での取引で流通しました。
表面には皇帝トラヤヌスの横顔肖像、裏面には二つの竪琴が表現されています。竪琴の間には一羽の小さなフクロウがとまっており、二つの竪琴の端の部分にそれぞれの足を載せています。竪琴は芸術の神アポロの、フクロウは知恵の女神アテナの象徴であることから、二つの神を示唆する興味深いデザインです。
両面の打ち出しと保存状態は良好であり、全体に程よいトーンがかかった美しいコインです。