• イタリア信託統治領ソマリア 1950 10センテシミ銅貨 アフリカゾウ
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 イタリア信託統治領ソマリアは第二次世界大戦後、国際連合から統治を委任されたアフリカ東部の地域であり、現在のソマリア南部にあたる。敗戦後のイタリアは海外植民地・占領地を全て放棄したが、イタリア領ソマリランドの帰属については妥結しなかった。そこで国際連合は、10年間の期限付きでイタリアに同地域の統治を託す形とし、1950年に「イタリア信託統治領ソマリア」を発足させた。これによってイギリス軍に占領されていたソマリランドはイタリアに戻され、10年後の独立準備を手助けするという名目下で統治権を行使した。当初の計画通り1960年にソマリランドは独立し、北部のイギリス領ソマリランドと統合して「ソマリア共和国」となった。

 このコインは戦後の信託統治期間に発行、流通したものであり、表面にはアフリカゾウの頭部と「SOMALIA」銘が打ち出されている。一方で裏面にはイタリアの国銘はないが、額面はイタリアと同じセンテシミ単位であり、製造都市である「ROMA」銘が明確に表現されている。


 

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