- オーストリア 1フローリン銀貨 1859 フランツ・ヨーゼフ1世/双頭の鷲
商品説明
19世紀半ば、ハプスブルク朝時代のオーストリア帝国で発行された1フローリン銀貨。当時オーストリアが支配していたイタリア北部の都市ミラノで造られました。
表面には月桂冠を戴くフランツ・ヨーゼフ1世の横顔肖像が打ち出されています。この肖像は皇帝の伝統的な肖像スタイルですが、1859年イタリアでの戦いでフランス軍に敗れた際には、ウィーン市民から「敗者でありながら月桂冠(=勝者の象徴)を被っている」と揶揄されました。
縁部分には陰刻によって「VIRIBVS VNITIS (フィリブス・ウニティス)」銘が刻まれています。これはラテン語で「力を合せて」を意味し、多民族国家オーストリアのモットーであり皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の個人的な信念でもありました。20世紀はじめには同名の戦艦が就役しています。