• 神聖ローマ帝国 ネルトリンゲン 1650 シルバークリッペ ノアの箱舟
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 神聖ローマ帝国の自由都市ネルトリンゲンで造られたクリッペ。クリッペは菱形状のコインを指し、この場合は1/8ターレルの価値に相当したコインとみられます。しかし額面表記や年銘が無く、そのデザインからもメダルとしての性格が強いと考えられ、三十年戦争の終結となった1648年の平和条約「ウェストファリア条約」を記念して造られたとみられています。

 旧約聖書に登場するノアの箱舟は、大洪水の後にアララト山の頂に漂着したとされます。ノアの一家は外部の様子を確認するために一羽の白い鳩を放ったところ、鳩がオリーヴの小枝を咥えて戻ってきたことから、地上に平穏が戻ったことを確信したと伝えられます。この逸話によって白い鳩とオリーヴが平和の象徴になったとされています。

 コーカサス(カフカース)地方はノアの一家が再び地上に戻った地とされ、彼らの子孫が現在の人類に直接繋がっているとの考え方から、白人を「コーカソイド」と呼称するようになりました。


 

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