※ネックチェーン別売り
バルト三国の一つ、ラトビアは2014年からユーロを導入し、同年からラトビア独自デザインのユーロコインを流通させました。1ユーロと2ユーロのコインに表現されたのは、ソ連に併合される前の1929年~1932年に発行されていた5ラティ銀貨のデザインでした。
ラトビアの乙女の姿を理想化したこの女性像は、同国では「ミルダ」のニックネームで親しまれています。1920年代、国家証券印刷局に勤めていた若い女性職員 ヅェルマ・ブラーレイをモデルにして制作されたと伝えられています。
モデルとなったヅェルマ・ブラーレイ (1900年~1977年)
「ミルダ」5ラティ銀貨はソ連併合時代、ラトビア人にとって独立時代の象徴となり、民族解放への希望を保つための御守りとして大切にされていたそうです。ラトビアは1991年に再び独立を達成し、ヨーロッパ連合(EU)への加盟、ユーロの導入を経て再びミルダのコインを復活させたのでした。