• ポンペイウス軍発行 ジュピター神/イルカと大鷲
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【ポンペイウス派 軍団発行貨】

 紀元前1世紀半ばのローマ内戦時、ポンペイウス派だった政治家マルクス・テレンティウス・ウァロが、布陣していたデュッラキウム(現在のアルバニア、デゥラス市)で発行したコイン。当時のデュッラキウムはポンペイウス派の兵站基地であり、ウァロはその守備を任されていた。ポンペイウスがファルサロスの戦いに敗れるとカエサルに降伏し、デュッラキウムを明け渡した。

 このコインは本来は銀で造られているはずだが、素材は卑金属が用いられている。カエサル軍によるデュッラキウム包囲により、他の部隊から銀の供給が受けられなくなったため、やむを得ず卑金属で代用したとみられる。


 

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