• ゼウス神/舳先のアルテミス
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 紀元前2世紀のテッサリア地方、マグネテスで発行されたドラクマ銀貨。

 表面にはギリシャ神話上の大神ゼウスが表現されています。天界の神々の王であるゼウス神は、頭部にオークの葉で編んだリースを巻いています。

 裏面には、ガレー船の舳先に腰掛けるアルテミス女神が表現されています。脚を組み、手を船の縁部分にのせて寛いでいる様子の女神は、右手で弓を持っています。ガレー船の左側には、飛び跳ねる小さなイルカが刻まれており、女神はそのイルカを見つめるような姿勢で表現されています。
 アルテミス女神は月と狩猟を守護する処女神であり、ラテン語名では「ダイアナ」の名で知られています。ゼウス神を父とし、光明神アポロの双子の妹とされていましたが、恋愛関係に奔放な父や兄と異なり、貞淑を守る純潔の女神とされています。

 また下部には、発行地マグネテスを示す「ΜΑΓΝΗΤΩΝ」の銘が刻まれています。マグネテスはその名の通りマグネテス人が多く暮らした地域であり、テッサリア地方の南部にあたります。マグネシアとも呼ばれたこの地は鉱石を盛んに産出し、「マグネット(磁石)」はこの地の名に由来しています。またマグネテス人の中心都市デメトリアスでは紀元前2世紀以降、マグネテス地域内で流通したコインの造幣が行われていました。

 ギリシャ神話の世界観を表現した、デザイン性に富んだ古代コインです。


 

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