商品説明
古代ローマ帝国で造られた本物のコインをペンダントとして生まれ変わらせました。周囲部の枠部分は大胆な切込みが施された、世界に一つだけの作品です。バチカン(チェーン通し部分)には矢羽のデザインをあしらいました。
使用されているコインは「アントニニアヌス」と呼ばれる銀貨です。アントニニアヌス貨は名目上、デナリウス銀貨2枚の価値に相当するとされましたが、実際には銀の含有率が10%以下であり、物価の高騰も相まって実質的な価値は低かったと考えられています。しかし銀の質感を少しでも醸し出す為、表面には当時より銀メッキが施されました。
コイン表面には、光輝冠を被る少年皇帝ゴルディアヌス3世の胸像が刻まれています。裏面には武装した勇ましい姿で立つゴルディアヌス3世が表現されています。その手には長槍と世界(=ローマ帝国)を示す球体を持っています。
ゴルディアヌス3世はわずか13歳で混乱する軍人皇帝時代のローマ皇帝に即位しました。祖父はアフリカ属州総督(現在のチュニジア)であったゴルディアヌス1世であり、アフリカ属州において皇帝即位を宣言しましたが、わずか36日で政敵に殺害されました。
短命に終わった祖父の治世とは異なり、ゴルディアヌス3世は6年にわたって帝位に就いていました。その間、祖父が着工したアフリカ属州 エル・ジェムの闘技場建設を完成させるなどの功績も残しました。
AD244年、ペルシア軍との戦いに従軍中、19歳の若さで亡くなったゴルディアヌス3世は、多くのローマ市民からその死を惜しまれ、後に神格化されました。尚、彼の祖父が着工し、ゴルディアヌス3世が完成させたエル・ジェム闘技場は永らく良好な保存状態を保ち、ローマ帝国後期の栄華をいまに伝えています。現在、エル・ジェム闘技場は世界文化遺産に登録され、チュニジアの主要観光名跡の一つになっています。
※ティアラ・インターナショナル株式会社発行『コイン保証書』付属