コイン表面には満月の下で光を放つ灯台が表現されています。バルバドス島の最南端、クライストチャーチ行政教区内に建設された「サウスポイント灯台」です。島に四基ある灯台のひとつであり、バルバドスの歴史的建造物に数えられています。高さは27mあり、海抜44mの位置にある照明は10秒ごとに明滅。赤と白のストライプに彩色された灯台は南海岸のいたるところから見ることができ、かつては夜のカリブ海を航行する船舶を導く重要な目印でした。

　スコットランド出身の技師アレクサンダー・ゴードン(1818-1895)によって設計され、1851年にロンドンで開かれた第一回万国博覧会で展示。解体後は大西洋を越えてバルバドス島に移築され、翌1852年から操業を開始しました。(*2004年に修復が行われた後、現在は閉鎖中)


　　　　　　　


　裏面にはバルバドスの国章が表現されています。バルバドス美術館のネビル・コネル(1907-1973)によってデザインされ、1966年に正式に国章として制定されました。
　国章の上部には、二本のサトウキビを掲げる手と兜が配され、中央部にはイチジクの木(イゴス・バルブドス)と国花オオゴチョウが配された盾があります。左側にはシイラ、右側にはペリカンが配され、下部にはバルバドスの国是である「PRIDE AND INDUSTRY (=誇りと勤勉)」銘があります。


※ネックチェーン別売り