商品番号:281840
- 発行国:
- ローマ帝国政
- 造幣都市:
- ローマ
- 発行年:
- AD184
- 額 面:
- デナリウス
- 金 性:
- AR(Silver)
- 表図柄:
- コンモドゥス帝
- 裏図柄:
- ヴィクトリー女神立像
- サイズ:
- 17.7mm
- 重 量:
- 2.78g
- 資 料:
- RC5674var
- 状 態:
- VF toned
コンモドゥス帝はマルクス・アウレリウス帝の息子として帝位を継承しました。しかし哲人皇帝と呼ばれ、五賢帝の一人として誉れ高かった父帝とは異なり、コンモドゥスは誇大妄想の強い危険な君主でした。彼は剣闘士に強い憧れを抱き、自らを「ローマのヘラクレス」と称して剣闘士試合にも出場しました。また帝都ローマを「コロニア・コンモディアナ(*コンモドゥスの都の意)」と改称し、一年の月の名称を全て自らが決めた名に変えたと伝えられます。
あまりにも父帝と性格の異なるこの暴君は、皇妃ファウスティナと剣闘士との不義密通によって生まれた子、とも噂されました。しかしマルクス・アウレリウス帝は存命中からこの息子の将来に期待し、名目上の「共同統治帝」に格上げしたほどでした。死の床にある時にも側近や臣下に対して、息子コンモドゥスを助けるように伝えたと云われます。
ところが帝位に就いたコンモドゥスは、従来以上に奇行を目立たせるようになり、政治に対しても無関心であり続けました。結果的にコンモドゥス帝は元老院に離反され、愛人と近衛兵の手によって暗殺され壮絶な最期を遂げました。
ヘラクレス風のコンモドゥス帝 (カピトリーノ美術館)