西サモア 1988 10タラ銀貨 コンティキ号

価格: ¥8,800 (税込)
数量:
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商品番号:280034

発行国:
西サモア 
造幣都市:
シンガポール 
発行年:
1988 
額 面:
10タラ 
金 性:
Silver999 
造幣数:
16,500枚 
表図柄:
コンティキ号 
裏図柄:
西サモア国章 
サイズ:
38.7mm 
重 量:
31.103g 
資 料:
KM75 
状 態:
Proof 

 ノルウェー人考古学者トール・ヘイエルダール(1914-2002)は南太平洋のポリネシア文明が南アメリカの古代文明と類似していること(*巨像の建設,東方からの伝来神話など)を指摘し、ポリネシア文明の南米起源説を主張しました。
 1947年4月には自らの説を立証するため、現在の技術に頼らない方法で作成した筏に乗り、ペルーのカヤオ港から南太平洋を目指して出航しました。この筏は南アメリカとポリネシアの創世神話に登場する神の名から「コンティキ号」と名付けられました。

 ヘイエルダールと5人の協力者、一羽のオウムを乗せて船出したコンティキ号は同年8月、タヒチのトゥアモトゥ諸島にあるラロイア環礁に到達しました。およそ7000km、100日以上に及ぶ冒険航海は、翌年『コンティキ号漂流記』として出版され、世界中で5000万部に及ぶ大ベストセラーとなりました。

 コインにはコンティキ号と航路が示され、ヘイエルダールの成し遂げた冒険偉業を称えています。ヘイエルダールは海流に上手く乗ることができれば、筏でも南アメリカから南太平洋まで横断可能であることを実証し、ポリネシア文明の南米起源説を強化することに成功しました。
 しかし後の比較研究により、ポリネシアへの人間の移住は東方からではなく西方とする説が有力となり、ヘイエルダールの主張は定説になりませんでした。またコンティキ号は出航の際、ペルー沖を北へ流れるフンボルト海流を越えるため、沖合い80km地点まで軍艦で牽引されており、航海実験としての検証価値を疑問視する指摘もあります。


 

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