商品番号:274439
- 発行国:
- 古代ギリシャ
- 地方名:
- リディア王国
- 都 市:
- サルデス
- 発行年:
- BC561-BC546
- 額 面:
- 1/3スターテル
- 金 性:
- AR(Silver)
- 表図柄:
- ライオン&牡牛
- 裏図柄:
- 陰刻印
- サイズ:
- 13mm
- 重 量:
- 3.44g
- 資 料:
- Mitchiner52-55
- 状 態:
- VF
世界初の本格的コインと云われる、リディア王国のクロイソス王によって発行された銀貨。世界史の教科書にも掲載されている、歴史的に有名かつ貴重なコインです。
古代ギリシャを代表する歴史家ヘロドトスの『歴史』によれば紀元前7世紀頃、小アジアのリディア王国の首都サルデスで初めて金属貨幣(コイン)が発明されたと云われています。そのデザインは王権を象徴するライオンを刻んだシンプルなものでしたが、「権威を付属させた貨幣」という富の媒体は、その後の人類の社会を大きく変えるものでした。全てのコインの原点は、このリディア王国のコインにあります。
最初の頃は「エレクトラム」と呼ばれる金と銀の自然合金で造られていましたが、時代が経て紀元前6世紀になると純度の高い金貨・銀貨に分けて製造する技術も取り入れられました。クロイソス王は、金貨・銀貨の交換比率を整備してコインを多く流通させ、多くの富を蓄えたと云われています。
このコインでは、大きく口を開けたライオンと、雄牛が向き合う有名なデザインが打ち出されています。ライオンは王の権威を示し、牡牛は肥沃な国土=富を象徴していると考えられています。
裏面の陰刻は表面のモティーフを打ち出す際、銀の塊を固定していた跡とみられています。しかしこの二つに分けられた刻印については、貨幣自体の価値を示しているのではないかという説もあります。