ユリア・ソエミアス/ヴィーナス女神

価格: ¥24,200 (税込)
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商品番号:271179

発行国:
ローマ帝国政 
造幣都市:
ローマ 
発行年:
AD218-AD222 
額 面:
デナリウス 
金 性:
AR(Silver) 
表図柄:
ユリア・ソエミアス 
裏図柄:
ヴィーナス女神立像 
サイズ:
17mm 
重 量:
3.53g 
資 料:
RSC8 
状 態:
VF+ 

 ユリア・ソエミアスはエラガバルス帝(ヘリオガバルス)の母親であり、息子の即位に際して皇太后となりました。

 エラガバルス帝は14歳という若さで皇帝に即位しました。彼はもともとシリアの太陽神エル・ガバルの神殿で司祭長を務めており、後世につけられた皇帝名はそこに由来しています。在位中は偉大なる五賢帝と同じく「マルクス・アウレリウス・アントニヌス・ピウス帝」と名乗っていました。

 即位後はエル・ガバル神を最高神として崇めた他、豪奢な宮廷生活と異常なまでに乱れた性生活が噂されたため、ローマ市民と軍の支持を失いました。

  Heliogabalus.jpg

 わずか14歳で即位した少年皇帝は、その恭しい帝号に反して艶聞が多く、派手と贅沢を愛した人物として記録されています。ローマの宮廷では豪華な宴会が頻繁に催され、妖しげな男女が出入りするようになりました。趣向として高級なバラの花を大量に宴会場にばら撒き、出席者を圧死させたという伝説まで生まれたほどでした。

 「暴君」というよりも「変人」と云われる逸話の多いエラガバルス帝はローマ帝国史上、最も奇怪で風変わりな皇帝として歴史に名を残しました。若き彼の治世は即位から4年後、暗殺という形で幕を閉じたのです。

 ユリア・ソエミアス自身も息子エラガバルスが兵士らに捕えられた際、共に殺害されてテヴェレ川に投げ捨てられたと伝えられています。


 

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