
商品番号:266946
- 発行国:
- ビザンチン帝国
- 造幣都市:
- コンスタンティノポリス
- 発行年:
- 1068-1071
- 額 面:
- ヒスタメノン・ノミスマ
- 金 性:
- AV(Gold)
- 表図柄:
- コンスタンティオス&ミカエル&アンドロニコス
- 裏図柄:
- ロマノス4世&イエス・キリスト&エウドキア妃
- サイズ:
- 27mm
- 重 量:
- 4.26g
- 資 料:
- Sear1861/Fr261
- 状 態:
- VF-, graffiti
ロマノス4世ディオゲネスはドゥーカス朝の皇帝であり、皇妃エウドキア・マクレンボリティサは先帝コンスタンティノス10世の妃だったが夫の没後に再婚し、ロマノスを帝位に就けた。
1071年8月26日、マラズギルトの戦いにおいてロマノス4世はセルジューク朝に敗れ、敵軍の捕虜となった。ローマ皇帝が捕虜となったのは3世紀半ばの軍人皇帝ウァレリアヌス以来であり、この敗北によってアナトリアはトルコ人の版図となった。
捕虜となったロマノス4世に接見したセルジューク朝のスルタン アルプ・アルスラーンは「もしも現在の立場が逆だったら貴殿はどうするか」と問いかけ、ロマノスは「晒した後に処刑するだろう」と答えた。アルプ・アルスラーンは「私が下す処罰はそれより厳しい」と返し、ロマノスを解放して首都コンスタンティノポリスに送り返した。帰国すると既に皇妃エウドキアが夫を廃位し、先帝との息子ミカエルを新たな皇帝(*ミカエル7世ドゥーカス)に就けていた。ロマノスはこれを認めなかったため捕らえられ、目をつぶされた上でマルマラ海のプロティ島(クナル島)に追放、翌年失意のうちに没した。