ホセ・ヘルバシオ・アルティガス(1764-1850)はスペインからの独立闘争を指揮した指導者として知られます。当初は隣国アルゼンチンと協力していましたが、後にアルゼンチン軍を一掃して独立した政府を樹立しました。
　後に政争に敗れてパラグアイへと亡命しましたが、彼の部下たちが志を引き継ぎ、1828年にウルグアイの完全独立を達成しました。アルティガス自身は生涯ウルグアイへ帰還しませんでしたが、独立後の1833年に遺骸が戻され、「独立の英雄」として神格化されました。

　コインの表面にはアルティガスの肖像と共に、独立闘争において彼が用いた合言葉「CON LIBERTAD NI OFENDO NI TEMO (侮りも恐怖も無く自由を)」銘が配されています。なお当時のウルグアイには造幣局が無かったため、皮肉にも製造は隣国アルゼンチンのブエノスアイレス造幣局が請け負いました。