商品番号:254868
- 発行国:
- ローマ帝国政
- 造幣都市:
- トレヴェリ
- 発行年:
- AD310-AD313
- 額 面:
- フォリス
- 金 性:
- AE
- 表図柄:
- コンスタンティヌス1世
- 裏図柄:
- 太陽神ソル
- サイズ:
- 22mm
- 重 量:
- 4.54g
- 資 料:
- RIC VI 890
- 状 態:
- EF-
4世紀初頭、コンスタンティヌス大帝治世下の古代ローマ帝国で発行された小型青銅貨。
表面には月桂冠を戴くコンスタンティヌス1世(在位:AD307-AD337)の軍装胸像が表現されています。周囲部には「IMP CONSTANTINVS AVG (最高司令官コンスタンティヌス帝)」銘が配されています。
裏面に表現された太陽神ソルはローマ軍に戦勝をもたらす守護神とされ、当時は多くの兵士たちによって信奉されていました。後にキリスト教の発展と確立にも影響を与えたと云われています。このタイプでは表面の皇帝像と同じ横顔像であり、顔つきは幼い子どものように表現されています。コンスタンティヌス1世の息子クリスプスに重ねた肖像とも考えられ、比較的珍しいタイプです。
コンスタンティヌス1世の巨大頭像
コンスタンティヌス1世は分裂上にあったローマ帝国を再統一し、強力な軍事力と政治力、類稀なカリスマ性をもって帝国を統治しました。新都コンスタンティノポリス建設や初のキリスト教公認、異民族との戦いなどから、後世には「大帝」と称されています。特に彼自身も晩年にキリスト教の洗礼を授かり、初のキリスト教徒皇帝になったと云われるほど、キリスト教徒にとっては英雄視された人物です。
コンスタンティヌス1世の登場は、ローマ帝国とその後のヨーロッパ、西洋の歴史に大きな影響を与えました。特にキリスト教を公認化したことは、世界史上の大きな転換点と認識されています。