商品番号:239018
- 発行国:
- ローマ帝国政
- 造幣都市:
- ローマ
- 発行年:
- AD232
- 額 面:
- デナリウス
- 金 性:
- AR (Silver)
- 表図柄:
- アレクサンデル・セウェルス帝
- 裏図柄:
- ジュピター神立像
- サイズ:
- 20mm
- 重 量:
- 3.07g
- 資 料:
- RSC84/RIC IV 239
- 状 態:
- EF-
3世紀、セウェルス朝時代の古代ローマ帝国で発行されたデナリウス銀貨。極印の打ち出しは大変良く、保存状態も大変良好なおすすめの一枚です。
コインの表面には、月桂冠を戴くアレクサンデル・セウェルス帝(在位:AD222年~AD235年)の横顔肖像が打ち出されています。その姿は短髪に刈り上げられた、青年皇帝として表現されています。アレクサンデル・セウェルスは即位時にまだ11歳でしたが、優秀な側近と母親に補佐されながら帝国を統治しました。また皇帝本人も実直で穏やかな人物だったとされ、カラカラ帝暗殺後、混乱していたセウェルス朝下のローマ帝国は一応の安定をみました。しかしペルシア遠征の途上で軍の叛乱に遭い、母親と共に暗殺されました。こうしてセプティミウス・セウェルスからはじまり、ゲタやカラカラなどを輩出したセウェルス朝は断絶し、ローマ帝国は「3世紀の危機」と称された軍人皇帝時代を迎えるのです。
なお、アレクサンデル・セウェルス帝の時代は日本での弥生時代にあたり、邪馬台国の女王 卑弥呼が活躍した時期にあたります。
裏面には大神ジュピター(ユーピテル)の立像が表現されています。裸のジュピター神は衣を翻しながら、右手でケラウノス(雷霆)を持ち、左手上に大鷲を乗せています。まるで踊っているかのような動きのある姿であり、興味深い表現方法です。ジュピター神の腹筋や顔つき、衣の襞や大鷲の姿までしっかりと打ち出されており、ほとんど使用されていないまま残されています。これほど細部まで美しく、またはっきりと残されたものは希少です。