
商品番号:234303
- 発行国:
- ローマ帝国政
- 造幣都市:
- ローマ
- 発行年:
- AD217
- 額 面:
- アントニニアヌス
- 金 性:
- AR (Silver)
- 表図柄:
- ユリア・ドムナ妃
- 裏図柄:
- ヴィーナス女神&キューピッド
- サイズ:
- 22.3mm
- 重 量:
- 5.41g
- 資 料:
- RC7099/RSC206/RIC389a
- 状 態:
- EF
カラカラ帝の治世末に発行されたアントニニアヌス銀貨。表面にはカラカラ帝の母親であるユリア・ドムナの胸像が打ち出されています。当時のローマ上流階級で流行した独特なヘアスタイル、強い意志を感じさせる表情など、繊細に表現された肖像です。
裏面には美と愛の女神 ヴィーナス (ウェヌス)が表現されています。ユリア・ドムナをはじめ歴代のローマ皇妃のコイン裏面には、この美女神が盛んに登場しました。このコインにおけるヴィーナスは玉座に座り、右手で黄金のリンゴを差し出しています。その下部にはヴィーナスの息子であるキューピッド (クピドー)が立ち、母親の足に手をかけています。美女神の要素を巧みに取り込んだ、デザイン性の高い構図です。
磨耗や欠損はほとんどみられず、両面の打ち出し、トーンのかかり具合も美しい希少な状態の一枚です。
アントニニアヌス銀貨はカラカラ帝による通貨改革によって初めて発行され、名目上はデナリウス銀貨2枚分の価値があるとされていました。
3世紀中のローマ帝国で盛んに発行されるアントニニアヌス銀貨は、このカラカラ帝によって初めて発行された単位のコインでした。なお、「アントニニアヌス」とは後世の貨幣学上の通称であり、カラカラ帝の本名「アントニヌス」から名付けられました。そのため、この当時何と呼ばれていたかは分かっていません。
デナリウス銀貨より重く、直径が明らかに大きくなっている点、また皇帝肖像が月桂冠ではなく、太陽を表現した「光の冠」と呼ばれる独特な冠を戴いている点が特徴です。一方で、このユリア・ドムナ妃の胸像では両肩の部分に「三日月」が配されています。古代ローマでは皇帝を太陽に見立てた場合、皇妃を月に対比して表現していました。 当時のローマの慣習が、コインのデザインにもそのまま反映されています。