商品番号:229118
- 発行国:
- ローマ帝国政
- 造幣都市:
- トレヴェリ
- 発行年:
- AD350-AD351
- 額 面:
- ヌムス
- 金 性:
- AE
- 表図柄:
- マグネンティウス帝
- 裏図柄:
- マグネンティウス騎馬像&蛮族
- サイズ:
- 25mm
- 重 量:
- 4.92g
- 資 料:
- RIC271/RC18798
- 状 態:
- VF+
このコインは4世紀半ばの古代ローマ帝国、ゲルマニアで発行されました。マグネンティウスはこの地を治めていた皇帝コンスタンス2世を殺害し、皇帝位を僭称した将軍です。一時はガリア、ゲルマニア地方などを勢力下に置いていましたが、コンスタンス2世の兄であるコンスタンティウス2世との戦いに敗れて自決しました。
裏面に表現された勇ましい騎士は、マグネンティウス本人を表していると云われています。左手で盾、右手で長槍を構えるマグネンティウスは、辺境から侵寇した蛮族の兵にとどめを刺そうとしています。一方の蛮族は盾を放り出し、槍も折れ曲がってしまい、戦いを放棄しています。膝まづいた蛮族は馬上のマグネンティウスに両手を掲げて、必死に命乞いしているように見えます。馬上のマグネンティウスとその馬、絶体絶命の蛮族の顔までしっかり確認できます。
通常、広く流通した銅貨で細部の意匠が残されているものは少なく、ここまで明瞭に確認できるものは稀といえるでしょう。激しい戦いの最中、命のやり取りが行われる緊迫の一瞬を切り取った、興味深いデザインのコインです。