商品番号:220849
- 発行国:
- アケメネス朝ペルシア
- 地方名:
- リディア
- 都 市:
- サルデス
- 発行年:
- BC485-BC420
- 額 面:
- ダリック
- 金 性:
- AV (Gold)
- 表図柄:
- 走るペルシャ王
- 裏図柄:
- 陰刻印
- サイズ:
- 14mm
- 重 量:
- 8.29g
- 資 料:
- Sear4677
- 状 態:
- VF
紀元前5世紀、古代オリエントを支配した大帝国 アケメネス朝ペルシアが発行したダリック金貨。ダレイオス1世~クセルクセス2世の時代に造られたとみられています。
アケメネス朝はペルシアを中心に繁栄した王朝であり、版図は中央アジア~小アジア、メソポタミア、フェニキア、エジプトに至る広域なものでした。アケメネス朝は強大な軍事力を背景に、中央集権的な国家を形成しました。広大かつ多文化・多民族のオリエントを統治するため、「王の目」「王の耳」と呼ばれた監察官を全土に配置した他、駅伝制による「王の道」を張り巡らせました。一方で言語や宗教、慣習といった地域ごとの独自性には配慮し、納税と軍役さえ果たせば内政には干渉しない統治を行ったとされます。
アケメネス朝の宮殿 (想像図)
紀元前6世紀に小アジアのリディア王国を滅ぼしたアケメネス朝は、リディアの優れた貨幣製造技術をそのまま採用し、金貨・銀貨を製造させて国内で流通させました。その後、大帝国アケメネス朝は安定した統治により、国内の貨幣経済を確立することに成功します。そのためにリディアで製造された金貨・銀貨による貨幣統一と、税制の整備を推進しました。
このダリック金貨の表面には、弓と槍を持って走る王の全身像が打ち出されています。権威ある王は神の代理人であると共に、優れた戦士とされていました。コインには動きのあるペルシア王の姿が表現されたのです。
裏面の歪な形状の陰刻印は、表面のモティーフを打ち出す際に、下部で金塊を固定していた跡と考えられています。